2007年05月28日

体外受精児が母に 自然妊娠で男児出産

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007052802019601.html


 東北大病院で一九八四年に体外受精によって生まれた女性が、二〇〇三年に自然妊娠で男児を出産していたことが二十七日分かった。体外受精児の出産としては、国内初とみられるという。
 体外受精を手がけた鈴木雅洲スズキ記念病院長(東北大名誉教授)は「成育は順調で、体外受精で生まれても悪影響がないことの一つの証拠となる」と話している。

 生殖技術を利用して誕生した子どもに対する偏見や差別はあってはならないし、そういう意味でホッとするうれしいニュースだと思う。ただし、こういったことがこのような形でニュースとして取り上げられることについては、「子どもができてこそ一人前」という、生殖技術の利用を心理的に強いてきたと言われる価値観がそのまま次世代にまで持ち越されている様子を見るようでちょっと落ち着かない気持ちになる。もし体外受精で生まれた子が親になりにくいということがわかったら、どのような問題になったのだろう?

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Comment on "体外受精児が母に 自然妊娠で男児出産"

この記事の第一印象は「ナンカ変。」でした。クローン技術ではないのだから、異常がないのが当たり前で、「なんで、そんなことがニュースになるの?」「国内初?体外受精児の追跡調査をしていたの?最近、調査を始めたの?」
「体外受精で生まれても悪影響がないことの1つの証拠となる」とあらためて言われると、かえって「100%の確信はなかったのかな。」なんて思えたりもします。(100%に近い確信があって、それが検証されたということだと思うのですが。)(「遺伝子組み換えの大豆は使用していません。」という表示を見ると、「使うのはよくない?」と思ってしまう心理と似ているでしょうか。)
何をどう報道するかというのは、難しいですね。この報道はただ、「体外受精で生まれても悪影響がない」ということを伝えて、「体外受精で生まれた人や産んだ人、これから産もうとしている人が安心できればいいよね。」ということだと思うのですが、つい他のことまで考えてしまいます。
体外受精の安全性を確認したら、次は顕微授精の安全性を確認して、次は?
生殖補助医療について考えるとき、安全性だけでなく、他にも気に掛かることがあるのに、それはたぶん共通理解を得やすい分かりやすい形(自然妊娠できるというような)では、検証されないのだろうと思います。そこに、モヤモヤした気分が残ります。
もう一つ妙な気分になったのは、「体外受精で初めて、誕生。」というニュースを聞いたときには、「大丈夫?」と思った自分が、今は何の根拠もなしに、「なんで、そんなこと(体外受精児が自然妊娠)がニュースになるの?(大丈夫に決まっているじゃない。)」と思っていることです。

  •   ミドリ
  • 2007年05月31日 12:04

ミドリさま、
遅くなりましたが、書き込みありがとうございます。
追跡調査は、ちょうど始めるところのようです。たとえば、
http://www.sankei.co.jp/kyouiku/kosodate/070522/ksd070522000.htm
のような記事があります。この自然妊娠の話は、この調査とはまた別だと思いますが・・・。
30年のあいだに正反対のイメージが普及していることはたしかに驚きです。「他にも気に掛かること」が何なのかというのは、もう少し考えたいと思っています。

  •   はやし
  • 2007年06月05日 22:45

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