2009年04月12日
運転経歴証明書(普通免許の返納)
誕生日を機に、普通免許を「返納」することにした。もちろん更新しないでそのままにしていれば免許は勝手に失効するので、単に車の運転を諦めるだけならそれでも良いのだが、下記サイトに出ている「運転経歴証明書」というものをゲットしてみたくなったので、きちんと手続きをとることにした。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotu/hennou/hennou.htm
この手続きのために、まず様子見に都庁内の運転免許センター、その後地元のN警察署に足を運んでみたので、わかったことと考えたことをメモしておく。
(1)理由を聞かれる
基本的に「高齢者向け」ということなので、そう見えない人が行くと怪しまれる。特に都庁内の運転免許センターでは、複数のおじさんにとりかこまれて、理由を問いただされた。「まだ、若いのに」などとも言われた。あまりに聞きたがるので「申請書に理由を書いたりするんでしょうか」と逆に聞き返すと、そういうわけではないけどということだった。それに対して同じようなことをN警察署の人に聞いたところ、上の人に理由を伝えて許可を得なければならないのだと教えてくれた。「乗らないから」という理由でお願いしますというと、不安げに窓口から奥に戻っていったが、大丈夫だったとのこと。そりゃそうだ。返納させないと言われたら、驚くぞ。
(2)警察署の中でも多数がこの制度を知らない
まず更新センターでは、受付の人に別の書類を渡された。どうも違うと思って、こちらから少し説明すると、別の人が出てきてやっと理解してくれた。地元の警察署でも、窓口の人は知らなくて、おそらく交通関係と思われる担当者に回されて、それでわかった。その人はとてもよくわかっていて、親切に手続きを指示してくれた。
(3)特典の条件が不明確
この証明書を持っていれば特典の受けられるサービスというものがある。「高齢者運転免許自主返納サポート協議会」に参加している企業のサービスだ。「自主」というのだから、補助金などが出ているわけではなさそうだし、どうやって協賛企業が集まったのか不思議である。
ところで、それらの企業の中にはサービス利用の条件としてこの証明書の提示以外に高齢者限定をうたっているものもあるが、特別に年齢制限があると書いていないところもある。たとえば、巣鴨信用金庫のウェブページによると、定期預金金利を優遇サービスの条件は「運転経歴証明書を所有する個人のお客様」とあるだけだ。他方で、某宅配ピザ屋さんは年齢制限を設けている。年齢制限を明らかにしていないところが実際はどうなのかは、いくつか実際にチャレンジしてこれから確かめてみたい。
(4)免許があって当たり前という意識は根強い。
警察署でも驚かれたし、その後この証明書を入手して人に見せるたびに驚かれている。中には、私が免許を持っていたことに驚く人もいるが、どちらかというと免許を返納したことに驚かれる。どうしてなのだろうか?
不況になって、国内でも自動車が売れなくなったと聞く。これを聞いて感じたのは、自動車産業は実は「虚業」なのではないかということだ。自動車産業は、典型的な「ものづくり」産業だが、しかし「ものづくり」をしているからといって「実業」であるとは限らないのだと思う。
不況になって個人が消費支出をカットしようとするときでも、絶対必要なものは最後まで残るだろう。まず削られるのは、あってもなくても良いもの、本当ならなくても良かったものだ。もちろん、業務用を含め、また個人でも事情によって、自動車が絶対必要な場合が多々あることは確かだ。しかし、そういった絶対必要な自動車以外の自動車消費というのが、これまで多すぎたということなのではないか。それが減っているというのは、むしろ自動車産業が適正規模に向かっているということではないのだろうか。休日の高速道路料金値下げや、自家用車買い換えに対する補助金支出というのは、そういう「虚業」の延命に過ぎないと言える。
高齢社会における交通事故対策として、免許返納制度はこれからも続いていくだろう。しかし、認知度は必ずしも高くないし、運転人口を減らしたくないという逆方向の圧力もどこかで働いているように感じられた。高齢者に限らずもっと広まって欲しい制度なので、ぜひ宣伝したい。
<参考文献>
杉田聡『クルマを捨てて歩く!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406272085X/
なお、自動車販売台数に関しては自販連のページを参照。
http://www.jada.or.jp/contents/data/type/index01.php
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免許返されたんですね~
返した後、「もっかい欲しい」ってなったらまた教習なんでしょうか?
ちょうど、私の母校と、私の会社のお得意様がコラボするという記事を読んだあとに林先生のこのエントリーで、いろいろと考えました。
痛いニュース(ノ∀`):「若者の“クルマ離れ”を無くすには?」 ホンダが学生のお知恵拝借
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1248161.html
(2ちゃんねるのまとめサイトですいません。。。)
環境のことを考えると車の勢力拡大は喜ばしくないが、日本を支えるのは車産業。
たばこをやめさせたいけどやめるとたばこ税が減るというのと同じように、どっちかに偏るとどっちかがおかしなことになりそうな。。。
東京に住んでいると車なんて要りませんねホント。
結局大学時代に教習に行く気になれなかった理由のひとつが、「なくてもいいものなんでとるんだ?300,000円くらいもかけて。。」でしたもの。
ちなみに自動車業界にCADを売るわが社に今年14人の新卒が入りましたが、自動車免許持っているのはたった3人だったそうです!!しかも車には興味なし。
私より5つ上の先輩は車に興味があって、昔は改造したもんだと語ってはります。
やっぱり急激な車離れはここ最近のことなんでしょうか?
私の周りで免許を持っている子は大きく分けて、「実家周辺が田舎で車がないとやっていけないから」と「まーとるなら大学時代くらいだから取っておいたけどのらねー」に分かれます。
そんな私は今、家から徒歩2分で教習所です。
いつ取ろうか・・・取らない気もしていますが。
まだまだ日本以外の国では車が売れると思いますから、国内で売れなくてなっても自動車産業にはそれほど大きな打撃ではないと思うのですが、たしかに車を作りたいという優秀な人が少なくなるのは問題かも知れませんね。ホンダの心配は、そういうところにあるのではないでしょうか。今後は人材も「輸入」に頼ることになるのかも知れません。
ちなみに、
>返した後、「もっかい欲しい」ってなったらまた教習なんでしょうか?
そうです。でも、たとえお金をもらっても、教習はもう受けたくありません。
就職2年目に入って仕事上の責任も増していくと思いますが、肩に力が入りすぎない程度にがんばって下さい。
車の情報は普通の人より詳しいほうなんですけど、
あんまり自分の日記には、書きません。
幼少期に、うちの店の前でよく事故があって
車は怖い、というのをうえつけられ、
免許は取らないでおこうと
思っていたのに、
京都在住のときに、
仕事で取らざるを得なくなって、
持ってはいます。
林君、の
上のことに関しては、
いろんなことを思います。
また、こちらに帰ってきたときに
話しましょう~。
「店の前」というのは、天下の国道2号線(当時)のことですよね。たしかに、「交通戦争」ということばもあったし、あのころ交通量はすごかったと思います。小学校1年生のとき、クラスの女の子が交通事故で亡くなったことも、記憶の奥底にしっかり残っています。ひょっとすると、そういうことも車嫌悪につながっているのかもしれないと再発見しました。
ところで、ハートランドのときに実家に帰る予定です。
はい~。
マルナカでお会いしたお父さんから聴いております。
お待ちしております~。
(うちの嫁と子は帰省して居ないかも。)